Kenji Inageda

Kenji Inageda

TOLOCO TOURS : 代表

資格:出身:千葉県野田市

バンフ国立公園公認ハイキングガイド
スタンダードファーストエイド
河川レスキュー
フードセーフティー
アバランチオペレーショナルレベル1

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ドリームツアーを作りたい!!

こんにちは稲毛田健司です。カナダには1996年にやってきました。バンフでアウドドアを楽しみながら渡加初年度から夏の間、ツアーガイドとして働いて来ました。2006年からトロコツアーズを立ち上げ、ドリームツアーを作るべき奮闘しています。

・・・・昔のオリンピックのバスケットボールにはプロの選手は出ることが出来ませんでした。規制が無くなったのが1992年のバルセロナオリンピック。
マイケル・ジョーダンやマジック・ジョンソンなど、プロバスケットボールリーグのヒーロー達だけで構成されたチーム。それがドリームチームでした。
完全無敵のドリームチームは他国を圧倒して、余裕の金メダルだったことを覚えています。

「ドリームツアー」ってなんでしょう?カナディアンロッキーを訪れる人が完全に満足出来る完全無欠のツアーです。簡単そうですが、ロッキーは広いので一箇所で時間を沢山とったら他の場所に行けなくなったり、値段を下げればサービスの質が落ちたり・・・・。簡単には作ることは出来ません。だからこそ僕のモチベーションを上げてくれるのです。

 ドリームツアーへの挫折・・・

昔働いていた会社は大手の日本のツアー会社からガイドの依頼を受けるガイド会社でした。会社からいいアイディアはないかと聞かれればすかさず新しいアイディアを提案しました。現在トロコツアーズで行なっている無料バーベキューや大型バスでは入れない立ち寄り場所を増やすなどのサービスです。
・・・・しかし、どれも実現しませんでした。簡単なアイディアに思えますが、業界内には様々なしがらみがあるのです。
例えば、参加人数が少なく利益が出ない場合は他の参加者が十分集まっているツアー会社にツアーをお願いしてしまいます。つまり各社同じサービス内容でなければ、自社ツアーのお客様を他のガイド会社のツアーに混ぜてもらうことが出来ないのです。現地に行くと同じバスの中に複数の旅行会社のお客様がいる事があるのはこんな事情からなのです。

 ドリームツアーに向けて

2000年当時28歳だった僕はハードディスクが4ギガバイトしか無いパソコンでカナディアンロッキーのウェブサイトを作り始めました。一般的に、カナディアンロッキーの情報を得るにはガイドブックか旅行会社のカウンターしかなかった時代です。
この時代、ゴールデンウィークにレイクルイーズを訪れたツアー客が真っ白に凍った湖を見て愕然!
「こんな話聞いていない!パンフレットのような美しい青い湖面を見に来たんだ!」
と、添乗員や現地ガイドに激怒しているのをよく見かけました。そんな時代、僕は現地の最新情報を提供し続けました。
ウェブサイトは徐々にアクセスが増え、僕はウェブサイトで厳選した現地ツアーを販売し始めました。
僕のウェブサイトに集まってくる人々のツアーへの要望は様々でした。
ゆっくり巡りたい、おみやげ屋さんとかに連れて行かれるのはヤダ、なるべく安いほうがいい・・・などです。
それらの要望をなるべく満たすツアーをウェブサイトで販売しましたが、全ての条件を満たすツアーはありませんでした。

 ドリームツアーを作る!

2006年、カナダの永住権を取得した僕は、お客様の要望だけに焦点を当てたツアー会社を立ち上げました。
まず、日本の旅行会社からお仕事を頂く事を止めました。これだけで料金が随分下げられます。
自社で車を用意しました。観光バスでは入って行けないビューポイントに自由に入るためです。
参加人数が少なくツアーの採算が取れない時に、他のツアー会社さんにツアーをお願いするのを止めました。その代わり、当時としては画期的なツアーが作れたと思います。

・・・・・怖かったです。本当にお客様が来てくれるのかさっぱりわかりませんでした。

ツアー用のウェブサイトを立ちあげてお客様の反応を待ちました。ドキドキです。
ゴールデンウィーク前から予約が入り始め、6月からはほぼ毎日ツアーが催行されるようになりました。僕は世の中のニーズを確信しました。「ドリームツアー」を作ろう!

 ドリームツアー完成?

数年すると、お客様が増えてツアー数も増えました。もはや僕だけがガイドするのは不可能です。新しいスタッフが必要です。しかし、ワーキングホリデーでカナダに訪れる若者を雇い入れることは最初考えませんでした。若いスタッフを雇えば、人件費は安くなりますが、当然ツアーの質は落ちます。ガイドに忙しいので 当時の僕には新人研修をする暇がありませんでした。
バンフのベテランガイドに声をかけました。人件費はもちろん高くなりますが、「ドリームツアー」を作るのですからツアーの質を落とす訳には行きません。。トロコツアーズのツアー料金が最安値ではない理由はそこにあります。2019年現在、トロコツアーズは新人ガイドのスタート時給がバンフの日系ツアー会社の中では最高値です。

終わりのない我々のストーリーはまだ始まったばかりです。自分で言うのも何ですが、本当に優秀なスタッフだけで運営されています。自分よりも能力の高い人達と働くのは最高の気分です。
本当のドリームツアーはまだまだ完成とは考えていません。本当に100年後でも進化し続けるガイド会社としての歴史が始まったばかりです。ホンモノの「ドリームツアー」完成に向けていつまでも探求は終わることはありません。