バンフのゴミは一体どうやって処理される?

洗濯機が壊れた。もう10年以上頑張ってくれた洗濯機、完全寿命である。

新しい洗濯機はコストコに注文。

さて古い洗濯機を捨てるわけだが、日本だったら少々気が重いという方も多いと思う。

まずは運ぶの大変、お金がかかる。

さて、私の住んでいるバンフではどうするかというと、家の前に洗濯機を出して、オンラインで予約をすれば町が勝手に持っていってくれるのである。

ものすごい楽ちんだ。

例えば庭の木を剪定する、そうすると切り落とした大量の木を捨てなければならない。なんとこれもオンラインで予約すると無料で持っていってくれる。

おそらくカナダの中でもかなり優秀なサービスである。バンフは環境と景観に敏感なのである。

バンフはリゾートの短期バイトが多く人の出入りが激しい、シーズンの変わり目には大量の粗大ごみが発生する。

そうすると不届き者が多数いて、家庭ごみ捨場にソファーやらベッドの粗大ごみを放り出す。すると非常に景観が悪くなるゆえのサービスだ。

またバンフの家庭ごみに関しては非常に管理規制が厳しい。家の前に生ゴミを出しておくと罰金。

なぜならクマが里にやってきて定住してしまうからである。定住してしまったクマは時に殺傷処分される事もある。

人間を守るため、野生動物を守るため、双方の為の規制である。

じゃ、生ゴミなどを捨てるのは大変かというと全くそんな事はない。

バンフ市内の至るところにある大型のゴミ箱に24時間週7日いつでもゴミを捨てる事が出来る。ゴミ箱はクマが開けられないような仕組みになっている。国立公園内のゴミ箱は全てクマが開けられない仕組みなっているので覚えておこう。

しかも燃えるゴミと燃えないゴミの分別はない。なぜかというとアルバータ州ではそもそもゴミを燃やさない。ランドフィルといって全て埋めてしまう。さすが世界で2番目にデカイ国である。埋める場所はいくらでもあるというわけだろう。

じゃ、リサイクルはどうなっているのか?

これもうまい仕組みになっていて、例えば缶ジュースを買うと缶代として10セント徴収される。空き缶をボトルディーポと呼ばれる場所に持っていくと10セント返してくれる仕組みになっている。

余談だが、カルガリーなど都会ではボトルディーポ周辺は治安が悪い事が多い。なぜなら缶を拾って生活しているホームレスが多く住むからだ。

その他、紙製品やプラスチックなどは普通ゴミの横に専用ゴミ箱が置いてあり、町の人は自主的に仕分けしてそこに入れる。バンフは環境に対する意識が高い人が多いので概ね上手く行っているようだ。